私ともう一つの生命の戦いなのか。
妊娠に気付いたのは12月12日。
閉店するカメハウスを訪問後、鎌倉文学館へ
川端康成と三島由紀夫展に旦那さんとぶらりしていた時だった。
大好きな川端&三島。うきうきのはずが、なんだか気分が・・・
直筆の手紙なんぞ見ていてもやっぱり気分が・・・
家へ帰って検査薬で早速調べると、、、結果は陽性!
マジすか!?
全くそんな気がしていなかったのでなかなか信じられなかったけれど、陽性なものは陽性らしく。
その日から私の本格的つわりdaysが始まった。
日に日に悪化する気分の悪さ。
以前は美味しく食べていたものが食べられない。
何を食べても吐いてしまう、何も食べなくても吐いてしまう。
食べられなくてふらふらだし、絶えず襲ってくる吐き気で会社にもまともに行けない。
妊娠6,7週はそんな感じで病院で点滴をしてもらったりしながら何とか生きていた日々。
こんな状態がずっと続くの!?と半べそをかく夜もあり。
私が食べられそうなものは全て用意してくれる旦那さん。
重病人を面倒見るがごとく大変な毎日だったはずで、本当に有難たく彼の優しさが頼りだった。
私が苦しんでいると「孕んでくれてありがとう」と言ってくれたものだ。
なんとかなると思えるようになったのは、うどんとリンゴという強い味方を見つけてから。
唯一うどんとリンゴは気持ち悪くならない食べ物だったのだ。
旦那さん特製の出汁で食べる半玉うどんと旦那さんが剥いてくれるリンゴで生きる日々。
つわりの時期は食べられる物を食べられる時に少しずつ食べれば良いのだそうで、吐かなくなってからの生活はなんと楽なことか。
一時的に大変だった時期はあったけれど、うどんとリンゴを見つけてからは人並みか少し軽めのつわりだったんじゃないかなーと思う。
つわりとは異物である新しい生命を少しずつ受け入れていく過程での少しの抵抗みたいなものなのかな。
今では胎盤を通して酸素やら栄養をばんばん送り、せっせと内側の人を育ててる。
異物君と和解して一緒に仲良く生きていってる。
不思議なものだ。
ほんとに不思議なものだ。